新築の建売住宅を購入する場合、テレビを視聴するための環境を整える必要があります。最近の建売住宅では、テレビアンテナが最初から設置されているケースは少なく、基本的に自分で手配をしなくてはなりません。

 

引っ越しをしてすぐにテレビを視聴できるようにするためには、事前に準備をしておく必要があります。

 

今回の記事では、新築建売住宅でテレビを視聴する主な方法や、テレビアンテナの設置費用、アンテナの種類などを解説します。

 

新築建売でテレビを見るには？

 

新築の建売住宅でテレビを見れる環境にする方法として「アンテナ設置」「光テレビの契約」「ケーブルテレビの契約」の3つがあります。ここでは、それぞれの詳細・特徴を解説します。

 

アンテナ設置

まず一つ目がテレビアンテナを設置する方法です。アンテナには、地上デジタル放送を視聴することができる「地デジアンテナ」と衛星放送を視聴することができる「BS/CSアンテナ」があります。

 

アンテナを設置すれば、設置料金のみで月額料金などがかからず、テレビを視聴することができます。BSチャンネルには一部有料チャンネルもありますが、基本的には初期費用のみでランニングコストは発生しません。

 

長期的にテレビを視聴する場合にはコストパフォーマンスの良い方法ですので、建売住宅ではアンテナを設置するケースが多いです。

 

光テレビの契約

建売住宅でアンテナを設置せずにテレビを見られるようにする方法として、インターネットと同時に光テレビを契約するというのもあります。光テレビは、光回線を利用するためテレビアンテナの設置が不要で、家の外観を損ねることがなく、台風などの自然災害による影響も少なく、安定的にテレビを視聴できます。

 

ただし、初期費用に加えて月額料金がかかるので、アンテナ設置と比較して長期的に見るとコストがかさむ点には注意が必要です。

 

ケーブルテレビの契約

ケーブルテレビ（CATV）も建売住宅でアンテナを設置せずにテレビの視聴が可能で、専用のケーブルを通じてテレビ放送を受信するため、安定的に視聴できるのが特徴です。地デジやBS放送のみのシンプルなプランから、多チャンネル視聴が可能なプランまで幅広く用意されています。

 

ただし、光テレビ同様、初期費用に加えて月額料金がかかり、月額料金は光テレビよりもやや高めに設定されています。

 

新築建売のテレビアンテナ設置費用

 

テレビアンテナの設置費用は、アンテナの種類や、信号を増幅させるためのブースターの設置の有無などによって異なりますが、一般的には15,000円～100,000円程度になります。

 

以下でアンテナの種類別に費用の目安を表でまとめています。

 

アンテナの種類	設置費用の目安
八木式アンテナ（地デジ）	15,000円～35,000円
デザインアンテナ（地デジ）	20,000円～50,000円
ユニコーンアンテナ（地デジ）	25,000円～60,000円
CS/BSアンテナ	30,000円～65,000円
地デジアンテナ＋ブースター設置	35,000円～70,000円
地デジ・CS/BSアンテナ＋UB混合ブースタ設置	62,000円～100,000円

 

テレビアンテナの種類

前項で説明した通り、テレビアンテナの設置費用は、アンテナの種類によって異なります。

 

BS/CSアンテナは円盤型のパラボラアンテナのみですが、地デジアンテナは3つの種類があります。ここでは、地デジアンテナの種類別の特徴を解説します。

 

八木式アンテナ

 

1920年代から使用されている、魚の骨のようなような形が特徴の「八木式アンテナ」が最も一般的なテレビアンテナです。

 

基本的に屋根の上に設置されることが多く、高い場所に設置することで、電波を受信しやすくなり、安定的なテレビの視聴が可能です。

 

また、八木式アンテナは360度回転させることができるので、指向性が高いという特徴もあります。

 

アンテナ本体の価格や設置費用が比較的安いというメリットもあり、初期費用を抑えたい場合にはおすすめです。

 

ただし、アンテナの軽量化が進んでいることから、強風や豪雨などの影響を受けやすく、電波障害によって映りが悪くなったり、劣化が進みやすいというデメリットもあります。

 

デザインアンテナ

 

薄型の平面状の形で、小型であることから、壁面などに設置が可能なのが「デザインアンテナ」です。

 

黒や白、ブラウンなどカラーバリエーションも豊富で、外壁の色に合わせて選ぶことで、外観を損ねないというメリットがあり、近年特に人気のテレビアンテナです。

 

八木式アンテナと違って、屋根ではなく、壁に設置できるので、メンテナンスや修理がおこないやすいのも特徴的です。

 

一方で、八木式アンテナのように高い場所に設置しづらく、電波受信が弱い地域や建物の立地条件によってはデザインアンテナを設置できないことがあります。

 

ユニコーンアンテナ

 

ポールのような形で、スタイリッシュなデザインでありながら、高い場所にも設置できるのが「ユニコーンアンテナ」です。

 

八木式アンテナと同様に、屋根や屋上などの高い位置に設置するのが一般的で、外観を損ねたくないけど、デザインアンテナの設置が難しいという場合にもおすすめです。

 

デメリットとしては、設置費用が他の地デジアンテナに比べて高く、さらに八木式アンテナに比べると 受信感度が低くなるので、ブースターを設置しなければならない場合があることです。その場合にはブースターの設置費用もかかります。

 

新築建売でテレビアンテナを設置するなら

今回の記事では、新築の建売住宅でテレビを見る方法や、テレビアンテナを設置する場合の費用相場、地デジアンテナの種類などを解説しました。

 

建売住宅へのテレビアンテナの設置は、初期費用のみで月額料金などはかかりませんので、長期的にテレビを視聴するのであればおすすめの方法です。アンテナの種類によって初期費用は異なり、BS/CSアンテナやブースターなども一緒に設置する場合には最大10万円程度になる場合があります。

 

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