弱電界地域用地デジアンテナの特徴や、選び方、設置を依頼できる業者に関する情報など
テレビアンテナを設置して、地上デジタル放送を視聴するためには、安定した電波の受信が必要となります。地域によっては「弱電界地域」と呼ばれる、電波の届きにくい場所があります。
今回の記事では、弱電界地域について解説し、その調べ方や確認方法、弱電界地域で地デジを快適に視聴するためのアンテナの選び方や設置のポイントについても紹介します。
テレビアンテナの設置を検討していて、弱電界地域用地デジアンテナについて知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
弱電界地域とは?
テレビの電波は、各地域に設置されている電波塔から発信され、空中に伝播して家庭のテレビアンテナで受信されますが、その電波の強さを「電界強度」といいます。
電波の強さは、基本的に電波塔からの距離が関係しており、電波塔から距離が遠くて電波が弱い地域は「弱電界地域」と呼ばれています。す。また、弱電界地域となる要因は距離だけでなく、山林や高層建造物に囲まれていて電波が遮られるという条件も関係します。
電波の強い「強電界地域」では、受信能力がやや劣る地デジアンテナでも、比較的安定してテレビ視聴が可能となりますが、弱電界地域で使用する、アンテナには高い受信能力が求められます。
なお、電波の強さは一般的に「dB」で表されますが、「○○dB以下が弱電界地域」と明確に定義はされていません。ただし、一般的な目安としては60dB以下の場合は、弱電界地域とされる場合が多いです。
電界強度の調べ方・確認方法
自分の住んでいる地域が、弱電界地域かどうかを確認するには、いくつかの方法があります。
まず一つが、一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が提供している「放送エリアの目安マップ」を活用する方法です。このマップでは、住所や郵便番号を入力することで、自宅周辺をカバーする電波塔の位置や、電波の受信レベルの目安を確認できます。
地上約10m(おおよそ2階建て住宅の屋根程度)のアンテナ高で、電界強度が60dBμV/mに達する地点を基準としており、お住まいの地域が色付けされていない、あるいは電波塔から遠く離れている場合は、弱電界地域である可能性があります。
次に、自宅近くの家電量販店などに聞いてみるという方法もあります。家電量販店では、テレビの販売だけでなく、地デジアンテナの販売や設置工事に対応しているところも多く、テレビやアンテナコーナーのスタッフであれば、地域の電界強度をある程度把握している場合もあります。
すでにテレビを設置している場合には、テレビで受信レベルを確認することもできます。テレビのメニュー(設定や放送受信設定など)から「アンテナレベル」もしくは「受信レベル」という項目から受信レベルが確認できます。一般的に地デジでは、受信レベルが50~60以上あれば安定して視聴できるとされています。その数値を下回っている場合には、弱電界地域である可能性があります。
一番確実なのは、アンテナの専門業者に現地調査を依頼することです。アンテナの専門業者であれば、専用の測定器で、正確な電波状況の確認が可能で、適切なアドバイスももらえるでしょう。
弱電界地域用の地デジアンテナとは?
テレビ電波の弱い地域では、高性能で電波を効率よく受信できる弱電界地域用の地デジアンテナを選択しなければ、安定したテレビ視聴ができない可能性があります。
弱電界地域用の地デジアンテナの特徴としては、まず高利得設計が挙げられます。「利得」とは、電波をどれだけ強く受信できるかの性能指標です。弱電界地域用の地デジアンテナは指向性が高く(特定の方向から集中的に電波を受信できる)電波の弱い地域でもしっかりキャッチできる設計になっています。
大型で素子数が多いというのも、弱電界地域用の地デジアンテナの特徴のひとつです。「素子」とは、魚の骨のような形の八木式アンテナの骨の部分のことで、電波を受信し、アンテナの先端部分に送る役割があります。そのため、素子の本数が多く、サイズが大きい八木式アンテナは、電波の受信効率が高くなります。
さらに、弱電界地域では、アンテナだけでは十分な受信が難しい場合もあります。その際には、アンテナとブースター(増幅器)をセットで設置することで、受信した微弱な電波を増幅し、テレビまでしっかり届けることができます。
選ぶ際のポイント
弱電界地域用の地デジアンテナの特徴を踏まえた上で、選ぶ際のポイントは以下の通りです。
利得の高いアンテナを選ぶ
弱電界地域では、利得が20dB以上のアンテナが推奨されます。
屋外設置タイプが基本
外観を損ねたくない場合に、屋内設置アンテナを選ぶケースもありますが、それでは受信が不安定になりやすいので、屋根の上などの電波を拾いやすい高い屋外に設置するタイプを選びましょう。
ブースターとの併用を検討する
電波が特に弱い地域や、複数のテレビに分配して使う場合には、電波を増幅するブースターの導入を検討しましょう。
価格だけで選ばない
弱電界地域では、アンテナの性能が求められるため、価格の安さだけで選ぶと失敗してしまう可能性があります。「価格と性能のバランス」を見極めることが重要です。
弱電界地域にお住まいでアンテナを設置するなら
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弱電界地域用の地デジアンテナについて
安定的にテレビ視聴をするためには、地域の電波状況に合ったアンテナを選び、正しく設置することが重要です。
電波が届く地域は、「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」の3つに分けられますが、この3つに対して、明確な定義はありませんが、自宅周辺の電界強度を確認したい場合には専門業者への依頼が必要です。
また、弱電界地域用のアンテナには、利得や指向性の高さ、電波の受信効率が求められるので、最適なアンテナを選ぶためにも、専門業者へ相談しましょう。
アンテナ屋さん.comでは、的確な受信環境のチェックを行った上で、お客様に最適なアンテナをご提案させて頂いております。現地調査は完全無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。