パラスタックアンテナとは?特徴・仕組みや八木式アンテナとの違いなど
地デジを快適に視聴するには、適切なアンテナの選定・設置が重要です。特に、電波が届きにくい地域では、選ぶアンテナ次第でテレビ視聴の快適さが左右されます。
テレビアンテナには様々な種類があり、その一つが「パラスタックアンテナ」です。名前は聞いたことがあっても、「どんなアンテナなの?」「何が良いの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、パラスタックアンテナの仕組みや特徴、他のアンテナとの違い、設置の際に注意すべき点などを解説します。
パラスタックアンテナに興味があるという方は、ぜひ最後までお読みください。
パラスタックアンテナとは?
「高性能アンテナ」と言われることもあるパラスタックアンテナは、地デジを受信するアンテナです。ここでは、パラスタックアンテナの特徴・仕組みと、八木式アンテナとの違いを紹介します。
特徴・仕組み
地デジアンテナは、「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」が一般的です。パラスタックアンテナは、屋根に設置されることが多い魚の骨のような形の八木式アンテナの一種になります。
八木式アンテナの骨のように見える部分を素子といい、素子は電波を受信して集め、アンテナの先端部分に送る役割を持っています。
パラスタックアンテナの最大の特徴は、素子を上下に2段または3段に並べて設置している点です。その並列構造によって、以下のようなメリットがあります。
受信感度(利得)が高くなる
「受信感度(利得)」は、「dB(デジベル)」という単位で表され、数字が大きいほど、電波を効率良く受信できます。パラスタックアンテナは指向性に優れ、特定方向からの電波を集中的に受信できるため、利得が高くなります。ただし、受信できる方向が限られるため、電波塔の方向とずれてしまうと電波をうまく受信できない可能性があります。
また、前述した通り、パラスタックアンテナは素子を2段または3段に並べて設置されており、素子数が多いことも受信性能の高さに影響しています。
八木式アンテナとの違い
一般的な八木式アンテナとパラスタックアンテナは、見た目はよく似ていますが、八木式アンテナの素子は横1列・1段で本数は10本~20本程度で比較的コンパクトであるのに対して、パラスタックアンテナは素子が2段・3段で上下に並行して設置されており、本数は八木式アンテナと比べて2~3倍程度で、全体的に大型になります。
それぞれの項目の比較は以下の通りです。
項目 | 八木式アンテナ | パラスタックアンテナ |
利得 | 中程度(7~13dB程度) | 高い(13~20dB前後) |
指向性 | 標準 | 非常に高い |
設置場所 | 屋根の上、ベランダなど | 高さが必要で、屋根の上が推奨される |
八木式アンテナは、他の地デジアンテナと比較して、利得が高く、電波塔から遠い場所でも電波を集めやすいのですが、パラスタックアンテナはさらにそれらが強化されたものになります。そのため、電波が弱い地域や、特定の方向からしか電波が届かない地域では、パラスタックアンテナは最適です。
パラスタックアンテナのデメリットは?
「高性能アンテナ」と言われることもあるパラスタックアンテナは、電波塔から距離が遠かったり、高い建物や木などで電波を遮られるような弱電界地域には、おすすめのアンテナです。
しかし一方で、強電界地域では、パラスタックアンテナは必要以上の性能があり、オーバースペックとなります。過剰な電波を拾ってしまうと、映像が不安定になるトラブルを招くこともあります。
また、設置費用が他のアンテナと比べてやや高額になります。それは、性能や構造の複雑さからアンテナの価格が高く、設置工事にかかる手間も増えるためです。
サイズの大きさから、風を受ける面積が大きくなり、影響を受けやすいというデメリットもあります。台風などの強風の際に、倒壊や、アンテナの向きが変わってしまうリスクもあります。そのため、専門知識や実績があり、アフターフォロー体制が整っている業者を選ぶ必要があります。
さらに、高い指向性がメリットである一方で、設置時に電波塔の方向にしっかりと合せないと、電波をうまく受信できなくなるおそれがあります。
パラスタックアンテナを設置する際の注意点
テレビアンテナは、屋内やベランダ、壁面などであれば、DIYでの設置も可能ですが、パラスタックアンテナは基本的に屋根の上への設置になりますので、難易度は高く、さらにサイズが大きく重量があるので、非常に危険な作業となります。さらに、高指向性である分、向きが少しでもずれると受信感度が落ちてしまい、電波測定器などの専用機器がないと正確な調整が困難です。
アンテナ設置は、工務店やハウスメーカー、家電量販店に依頼も可能ですが、パラスタックアンテナの設置をする際は、信頼できるアンテナ工事の専門業者に依頼するのがもっとも安全で確実な方法です。
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パラスタックアンテナについて
今回の記事では、パラスタックアンテナの特徴や、メリット・デメリットや注意点について解説しました。電波塔からの距離が遠く、周辺に高い建物や木などの障害物がある場合には、パラスタックアンテナは最適な選択といえます。
しかし、パラスタックアンテナほどの性能が必要ない場合もあり、設置の難易度が高いアンテナになるので注意が必要です。
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