雷の影響でテレビが映らない場合の対処法を解説!アンテナの落雷対策も
テレビアンテナに直接、落雷がなくても雷の影響でテレビが映らなくなることがあるのはご存じでしょうか?
雷のあと、テレビやレコーダーの電源が入らない、映像が映らないという場合、それは雷が原因かもしれません。
今回の記事では、雷の影響でテレビが映らない時の対処法と、さらに雷による被害を防ぐためのアンテナの落雷対策について解説します。
雷の影響でテレビが映らなくなる原因
冒頭でも記載した通り、雷によってテレビが映らなくなるということがあり、それは電気的なショックやアンテナへの物理的なダメージなどが原因です。
主な原因は以下の通りです。
雷サージによる影響
雷サージとは、落雷によって電気回路に一時的に強い電圧がかかる現象です。雷が直撃しなくても、近くで発生した雷サージが電線を伝って、テレビや家電などの電気系統に流れ込んで、電子機器の故障や誤作動を招いてしまう可能性があり、最悪の場合火災を発生させることのある現象です。
雷の直後でテレビが映らない場合、テレビや周辺機器の基盤に影響を与え、内部基盤が故障していたり、電波が乱れ、テレビ放送の信号が一時的に遮断されていたりすることが考えられます。
また、テレビアンテナには受信した電波を増幅するためのブースター(増幅器)が設置されていることがありますが、雷サージにより電流がアンテナケーブルを伝わってブースターに到達し、内部の回路が焼損してしまうこともあります。
落雷によるアンテナの損傷
雷がアンテナに落ちて損傷し、テレビが映らない状況になっていることも考えられます。特に金属製のアンテナは雷のエネルギーを受けやすいです。
その場合、物理的にアンテナが倒れたり、固定が緩んでしまう破損や、雷の電流がアンテナケーブルを通ってケーブルが焦げたり、溶けたりする焼損している可能性があります。
さらに、アンテナ本体に雷が直撃した場合は、アンテナケーブルを通じて、高電圧が伝わり、ケーブルや接続機器にもダメージを与えることもあります。
雷の影響でテレビが映らない場合の対処法
雷のあとにテレビが映らない場合、自力で対処して改善できる場合もあります。ただし、対処するのは、雷が完全に収まってからにしてください。
雷が発生しているときに電源プラグを触ると、感電してしまう可能性があり、大変危険なため十分注意しましょう。
ブレーカーを確認する
ブレーカーは、「漏電ブレーカー」「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー」の3種類があり、漏電ブレーカーは、家屋内の漏電や、電圧の異常を察知する役割があります。雷サージの強い電流が室内に侵入している場合、過電流を察知して漏電ブレーカーが落ちることがあります。
漏電ブレーカーが落ちているときは、一度すべてのブレーカーを切ります。切った後は、アンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーの順で戻していきます。この時、漏電ブレーカーが再度「切」になった場合、反応のあったブレーカーは「切」にしておき、専門業者を呼ぶ必要があります。
また、ブレーカーは電気のノイズに弱いので、誤作動で落ちることもありますが、アンペアブレーカーや安全ブレーカーが落ちた場合、家電の電源をオフにしてからブレーカーを入れれば問題ありません。
テレビをリセットする
雷サージが原因でテレビが一時的に動作不良を起こしている場合もあります。その場合はテレビのリセットを試みましょう。
テレビの電源コードをコンセントから抜いて、5~10分ほど待ってから再度差し込み、電源を入れ直して映像が表示されるかを確認します。一時的な動作不良であれば、リセットでテレビが映るようになります。
ブースターをリセットする
アンテナの受信感度を高めるブースター(増幅器)が、雷の影響で動作不良を起こしている可能性がある場合にはリセットを試みましょう。
ブースターにはリセットボタンがないので、専用ACアダプターから取り外して電源を切ることでリセットされます。ブースターの電源を入れ直したら、テレビに映像が戻るか確認してみてください。
アンテナを確認する
ブレーカーの確認、テレビやブースターのリセットをしても映像が映らない場合は、アンテナが原因であることが考えられます。
屋根の上やベランダに設置されているアンテナが目視できるのであれば、折れていたり、傾いていたりしていないかを見てみましょう。
しかし、アンテナの点検や修理・交換は高所作業で危険を伴いますので、アンテナの損傷が疑われる場合は、アンテナの専門業者に点検を依頼したほうが良いです。
テレビアンテナの落雷対策
雷によってテレビが映らないという現象は決して珍しいことではなく、落雷によってテレビアンテナが損傷してしまった場合は、修理や交換が必要になるので、あらかじめテレビアンテナの落雷対策をしておくのがおすすめです。
テレビアンテナの主な落雷対策として「サージプロテクタ」の使用があります。雷でテレビが映らなくなる原因として、雷サージを挙げましたが、サージプロテクタは雷による過電流から電子機器を守ることができる保護機器になります。
サージプロテクタの中には、雷サージに対応した電源タップ型のものもあり、気軽に取り入れることが可能です。
家全体の電気回路や電気の保護を求めるのであれば、電盤線用避雷器がおすすめです。分電盤に設置する必要があるため、電気工事が必要となりますが、大規模な落雷にも耐えられるため、電源タップ型のサージプロテクタより一度に扱えるサージの容量が大きいです。
テレビアンテナの設置位置の見直しや交換も落雷対策としておすすめです。
長い金属棒が並んだ形状をしている八木式アンテナが天井に設置されている場合、周囲より高い位置であること、金属製であることから、雷の被害を受けやすくなっています。
対して、デザインアンテナは住宅の壁面やベランダに設置できる平板型で、金属素子を外部に露出させないコンパクトな形状であることから八木式アンテナに比べて雷を引き寄せにくいです。
雷の影響でテレビが映らない場合には
雷の直撃によるアンテナの損傷や、雷サージによる過電流などは、テレビが映らない状況になる原因として挙げられます。
雷のあとにテレビが映らない場合は、ブレーカーの確認、テレビやブースターのリセットなどで解決することもありますが、アンテナが損傷した場合には専門業者に依頼する必要があります。
アンテナが斜めになっていたり、倒れていたりしない限り専門家でないと確認は難しいので、自分でできる対処を試してもテレビが映らないという場合は、「アンテナ屋さん.com」へご連絡ください。
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